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2018年2月13日、みずほ銀行は、株式会社ジェーシービー、大日本印刷株式会社と協働し、非接触によるスマホデビット決済「スマートデビット」を今春より開始すると発表しました
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スマホデビット決済のねらい
2004年頃から携帯電話にFeliCaの非接触チップを組み込んだ「おサイフケータイ」を始めていますが、docomoのIDやJR東のモバイルsuicaなど少数派にしか採用されていませんでした。Androidでしか使えなかった・・・。
それもAndroidだけが対象でiPhoneには対応していないようです!
2016年秋にiPhoneにクレジットカード情報を入れて使える「Apple Pay」が登場し、プリペイドタイプの「LINE Pay」「楽天ペイ」「d払い」などQRコードを読み込んで決済するサービス(俗に言う「スマホ決済」)が、中国発のアリペイとWechatペイQR決済に刺激されて国内でも広がってきています。
今回、みずほ銀行から発表された「スマートデビット」は、名前の通りみずほ銀行のデビットカード決済を人気のなかった非接触IC決済で行うということらしい。
「使える店舗」は、JCBのQUICPay+が利用できるコンビニエンスストア、スーパー、ファミレスなど65万以上の加盟店(すでに端末のあるお店)
銀行側の説明では、クレジットカードを登録したり、電子マネーをチャージしたりする必要がないのがメリット。
スマートデビットは、
「クレジットカード持っていないor使いたくない」
「設定が面倒」
といった理由でモバイル決済を敬遠していたユーザーに訴求できるというねらいだそうです。
デビットカード使っていますか?
プレス発表のインパクトは感じますが、中国発決済手数料が殆んどないアリペイのサービスも今春開始されるという発表があり、国内のクレジットカードをベースとした電子マネー他がどうなっていくのか?が今年の焦点になると予測しています。
キーワードは、「銀行口座即時決済=デビットカード」!
皆さんの財布の中にデビットカードは入っていますか?
記憶にある限り2000年頃から国内でもデビットカードが使えるとPRしてきました。
しかし、デビットカードは中国の銀嶺カードなどで発展していますが、国内ではあまり使われていません。
(VISAデビットが、2017年夏ごろ500万枚を突破しました。)
ジャパンネット銀行なども力を入れていますが、まだまだ少数派です。
付帯サービス
アプリ開発は大日本印刷が担当しているそうですが、旧「みずほ銀行アプリ」の機能の統合も行い、「みずほWalletアプリ(仮称)」を提供し、アプリから預金口座の残高や利用明細を確認できるそうです。
普及の阻害要因
なんといってもiPhoneで使えない!というのが大きいと思います。
その次に、デビットカードで買い物した瞬時に口座から引かれるということ。クレジット払いの後払いに慣れている方やポイント目当ての方に受け入れられるのでしょうか?
また、非接触ICカードでの決済を前提としている為、JCB加盟店以外に店舗が増えない可能性があります。
これらのことは、おサイフケータイが普及しなかったことからの推測です。
世の中、だんだんと変化している時代ですので、どう変わっていくのか?断言は出来ませんがプレス発表されて中身を見ただけでは、中国勢に対抗できるのだろうか?と考えてしまう管理人でした。
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