こんにちは!電子決済.comです。
モバイルオーダーとは?
仕事柄、飲食店のテーブルに設置したタブレットで注文する「セルフオーダー」(TTOとも呼ばれる)を追加注文が多い業態の居酒屋、焼肉店などに導入をしていました。
コロナ過の飲食店では、「非接触」をキーワードとしてウイルスの感染防止策を進めていた頃に『マイスマホ』を使った「モバイルオーダー」が普及していきました。
恐らく50社以上「モバイルオーダー」が提供されているかと思われます。
細かい点は色々違いますが、QRコードを印刷したレシートを自らのスマホで読み取ることで、お店のメニューがスマホに表示され自分でプチプチと注文をするものです。
モバイルオーダーのどこが問題?
さて、ネットで指摘されているモバイルオーダーの問題点とは?
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お店が用意したタブレットから注文するよりも「スマホ画面が小さい」為、注文したいメニューを探すのに苦労する。
どの画面も押しにくい?
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スマホの充電が少なくなっているケースでは自分のスマホを使いたくない!
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注文するには「パケット」を消費する為、パケ放題ではなく少ないメガ数で契約されている方は損した気分になる。
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お店が「ゲストWiFi」を提供していた場合、パスワードを入力しなければならず面倒。
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「ゲストWiFi」は、セキュリティーが低いのでそもそも使いたくない!
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お客のスマホを使わせるのなら、今までの口頭での注文よりも特典を増やすなど差別化すべきでは?
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お店によっては、LINEで友達申請して使うタイプがあり、LINE経由でコマーシャル通知が飛んでくるのがイヤだ!そもそもLINEを使っていない人は注文出来ないのはおかしい!
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モバイルオーダーのアプリをスマホでダウンロードしなければならないものもあり、スマホ内部のメモリーを使うのに抵抗がある、初来店で2度とこないお店がこのタイプだと抵抗があるようです。
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注文するメニューを間違えると訂正方法がわからず、結局店員を呼んで対応してもらうなど非効率なところがある。
などなど
サイゼリアのように、メニューブックから注文したい番号を紙に書いて店員に渡す方法が望ましいという意見もありましたが、最近ではサイゼリア店舗で「モバイルオーダー」を使っていて問題ないという意見もあります。
長年、飲食店向けのオーダーエントリーシステムを見てきましたが、外国人の店員さんでも間違いなくスピーディーにオーダーを通すには、メニュー商品に番号をつけるとシステム的にもお客様が選ぶのにも最適なようです。
ただ、居酒屋のようにメニュー点数が多いお店では、従来のようなタブレットを活用したセルフオーダー(TTO)で注文するのが好まれるのではと思います。
モバイルオーダーは、様々なお客様全てに満足されるシステムではないようなので、足りない部分を今後改善する試みがなされていくもの、と考えられます。
お店側のメリット
お客様の言いたいことは心情的にわからなくもないですが、お店側には「モバイルオーダー」はかなりのメリットがあります。
- お客様ご自身のスマホから注文をしていただくので、店員は「配膳」するだけとなり(配膳ロボットがあるお店も)、ホールを少ない人数で回せることから人件費が節約できる。
- お客様ご自身が注文頂ける為、注文間違いを防止できる。
- 各テーブルにタブレットを設置する「セルフオーダー」タブレット代負担がなく、低コストでのスタートが可能。
- お店の中からの注文だけではなく、マクドナルドなどのようにお店の外からの注文に対応するモバイルオーダーもあり重宝する。
などが挙げられます。
ただ、高齢者のお客様などから「セルフオーダー」のタブレットでも操作が難しいなどの意見もあり、より小さな自分のスマホを使った「モバイルオーダー」は使いにくいという声がありますので、使えないお客様が差別されないよう「従来通り口頭で注文を伝える」オーダーエントリーシステム(店員がハンディから注文)を併用するなど工夫しているお店も多いと思われます。
これからのモバイルオーダー改善点
昨今の円安の影響下、焼肉店が廃業しているというニュースもあり、飲食店経営は非常に厳しい時代に突入しています。
絶対に自分のスマホを使って注文したくない人もおられますので、まずはお店の入り口付近に「当店はお客様のスマホで注文するモバイル―ダーをお願いしています。」などの説明文を貼っておくべきでは!
次に、お客様ご自身のスマホ操作をお願いするのですから様々な工夫が必要になるのでは?
- 注文しやすいよう画面レイアウトを工夫する
- 「ゲストWiFi」を使えるようにする。(出来ればパスワード無し)
- スマホが充電切れとならないよう「充電用の電源」を各テーブルに用意する。
- 通常の口頭をされる方と差別化する為、「モバイルオーダー利用者には100円引き」などの特典をつける。
- アプリが必須の場合、アプリをダウンロードすると「ドリンク1杯無料」にするとか・・・
- LINE友達が必須の場合、通知で次回来店時「ドリンク1杯無料」などクーポンを定期的に配布するという説明分を掲示する、
- より注文しやすいレイアウトにする(小さな画面で限界はありますが)
等々
【折衷案】
モバイルオーダーだけでお店を運営するには、まだまだ抵抗があるお客様がいるという現状、複数の注文方法をもつ「折衷案」がベストな選択では?とも思います。
(1)くら寿司
セルフオーダーを早くから導入している「くら寿司」では、マイスマホからの注文にも対応しています。参考PDF↓ ↓ ↓
https://www.kurasushi.co.jp/epark/pdf/sp_de_order.pdf
➡回らないお寿司屋さんでも「モバイルオーダー」で注文出来たらいいのですが・・・
(2)来店時は店員対応、追加はスマホで!
たとえば、最近リクルートから出ているAirREGIオーダーでお店を回している店舗に行きました。来店して最初に店員さんが、注文を口頭で受けハンディでオーダーを飛ばします。
帰り際店員さんが、「追加の注文はQRコードをスマホで読んでご注文ください」と言われました。注文のお流れは↓ ↓ ↓
最初のオーダーは、従来通り店員さんがハンディから注文してくれたので、追加注文がない場合はスマホでオーダーする必要がありませんでした。
お店側にとって、ホールのアルバイトを劇的に削減することは出来ませんが、お客様が追加注文される場合のみをモバイルオーダーにしているのは、ちゃんとお客様のことを考えているのだと感じました。
モバイルからのクレジット決済
最後になりますが、お客様所有のスマホでモバイルオーダーして最後にレジで会計することなくクレジット決済出来るものがあります。
たとえば、前掲のAirREGIオーダー↓ ↓ ↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001993.000011414.html
他にも「ユビレジQRオーダー&決済」など
会計終了後にレジを介さずに退店できますが、なんかお金を払っていないような目で他のお客様にみられそうで個人的には使いたくないと思います!
※お店の中での「モバイルオーダー」利用には賛否両論あるようですが、これからローコストでお店を運営するには強力なツールとなりますので、ますます増えていくのではないでしょうか。
それでも、テーブル席が少ない小さなお店には向いていない?
メニュー数が多い業態の居酒屋などにも向いていないのではないでしょうか?
UberEats、出前館などお店の外から注文するモバイルオーダーの方がお店もお客様の満足度も高いような気がしています。以前投稿したブログもご参照ください。
https://denshikessai.com/mobileorder/