Felica非接触ICカードについて

2019年は電子決済システムが激戦となる年となるのでしょうか?

日本国内企業であるソニーが開発したFelicaという非接触ICカードの歴史について触れてみたいと思いました。

あまり聞きなれない響きかもしれませんが、楽天edy、suica,PASMOなど交通系電子マネー、nanacoやWAONなど沢山の電子マネーがfelicaチップを入れたカードを使っています。

Felica

ウィキペディアによると

概要
FeliCaは、非接触型ICカードのための通信技術として開発された。非接触型ICカードは、リーダ・ライタからキャリアを送信して電磁誘導によりICカードに電力を供給し、キャリアの変調によりリーダ・ライタとカード間で通信を行う。例えばISO/IEC 14443で規格化されているTYPE B方式は、ASK10%で変調を行い、NRZ符号を採用しているのに対してFeliCaの方式は変調がASK10%と同じであるが、マンチェスタ (Manchester) 符号を採用しているところが異なる。
当初、国際標準化機構にISO/IEC 14443 TYPE Cとして提案を行った。同時にTYPE D〜Gまでが提案されたが「近距離無線通信規格の乱立になる」として、国際規格議論が停止され採用されなかった。その後、FeliCaと上位互換性のある方式がISO/IEC 18092 (Near Field Communication, NFC TYPE-F) として規格化された。日本では、JICSAP ICカード仕様V2.0「第4部 高速処理用ICカード」や、日本鉄道サイバネティクス協議会でのICカード規定として規格化されている。
FeliCaは通常のICカードと同様に、キャッシュカードやIDカードなどに適用可能な技術である。特に高速処理が求められる、自動改札機やビル入館などのセキュリティゲートや、レジなどのアプリケーション向けに特化したコマンド体系になっている。そのため、ISO 7816-3の基本コマンドとは互換性はない。また、ICチップ内部のメモリは16バイト固定長のレコードのみがサポートされていて、ISO/IEC 7816-3で規定されているファイル構造との互換性はない。
暗号処理としては、相互認証にトリプルDES、通信路にDESもしくはトリプルDESを利用している。Dualカードタイプ(接触/非接触)では公開鍵暗号方式の処理が可能なものがある。
2011年6月には、相互認証と通信路にAESも利用できるFeliCaチップが発表された[2]。
1枚のカード(1つのチップ)に乗車カード、電子マネー、社員証など複数のサービスを搭載可能であるが、サービス利用時には、個々のサービス毎にアクセス鍵(共通鍵)を使って相互認証を行うのではなく、複数のアクセス鍵から「縮退鍵」と呼ばれる暗号化された鍵を合成し、この縮退鍵を用いて、一度に最大16のサービスについて相互認証することが可能となっている。縮退された鍵から元の鍵は生成できない。このことから、セキュリティレベルを落とすことなく処理速度の高速化を実現している。

簡単にまとめると

「最も安価な磁気ストライププラスチックカードと比較し、高くてセキュリティーの高い非接触カード」という感じです。

なんといってもFelicaカードはコストが1番高いというイメージがあり、入場用のカギとして使ったり多用途でないと採用するのをためらう傾向がありました。 2004年よりdocomoの携帯電話にもFelicaチップが搭載され、数千万台がおサイフケータイで利用出来たのですが、何も使われない端末も多くガラパゴス携帯の典型とも言われています。

EDY

ウィキペディアによりますと

概要
2001年にソニーグループ、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、さくら銀行(現・三井住友銀行)、トヨタ自動車、デンソー、ディーディーアイ(現・KDDI)、三和銀行・東京三菱銀行(いずれも現在の三菱UFJ銀行)など11社の出資により設立された「ビットワレット株式会社」が導入した、日本で初めて全国規模で導入された非接触型決済による電子マネーである。ソニーが開発した非接触ICチップFeliCaを搭載したカードや、携帯電話(おサイフケータイ)等で利用できる。名称はユーロ (Euro) ・アメリカドル (Dollar) ・円 (Yen) に次ぐ第四の基軸通貨になってほしいとの願いから、各々の頭文字を取る形で付けられた。決済音は特徴的な「シャリーン」という音である。
2009年12月に運営会社のビットワレットが楽天に対して第三者割当増資を行い、楽天が発行済み株式の過半数を取得して傘下に収め、2012年6月1日に名称が「楽天Edy」に変更されている。2013年8月時点の普及状況は、発行数が累計で約7,550万枚、利用可能店舗数が36万店である。その後、2016年11月1日時点で発行数が1億枚を超え、2017年9月1日時点での利用可能箇所数は50万箇所を超えている

学生証にEdy機能を付加したもの。
高知工科大学、広島工業大学、目白大学、愛知大学、神奈川工科大学、金沢学院大学、京都学園大学、大阪経済法科大学、北海道工業大学、九州工業大学、中部大学などで導入。

2001年当初は、今は無きコンビニエンスストアampmで利用していました。プリペイド型のICカードでしたので、オートチャージ対応などが無いといちいちお金を入れて使うメリットを感じず10年足らずで楽天に吸収されてしまったというイメージがあります。

suica

本家本元のソニーが主体となったEDYは成功したとは言い難いのですが、最もFelicaカードを普及させたのはJR東日本のsuicaではないでしょうか?応答速度の速さとセキュリティーレベルの高さより自動改札機にかざすICカードとして不動の地位を築いています。PASMOもsuicaのシステムを使っており、ICOKAやTOIKA他鉄道系はほとんどFelicaカードを使っていて更に厳しい日本サイバネ規格というものが使われております。

流通系felica

カード代金が高いことからfelicaカードを使っているのはnanacoとWAONだけのようです。一般的なハウスカードはポイントカードが多いのですが、プリペイド型で電子マネーとして使う用途として普及しています。特にnanacoではAndroid携帯のアプリでも使うことが出来ます。(おサイフケータイ対応機種のみ)

海外のfelica

香港のオクトパスカードはsuicaの前身となる交通系カードです。他には
インドのデリー地下鉄やタイのバンコク地下鉄、中国のシンセン地下鉄・バス などで採用されています。

ただ、国内では2016年秋からApplePayにsuicaが搭載されていますが、海外でそのような使い方がされる予定は無いのでは???

ウィークポイント

何応答速度が速くセキュリティーレベルも高いfelicaが採用されないのか?

恐らくですが、読み取り機が高く全体のコストが高いことが一番の原因ではないでしょうか?

最近の中国で加速度的に普及しているQR決済は読取機がいらないので比較になりませんが、非接触ICカードが携帯電話に搭載されていても普及しなかったのは読み取る機器とアプリ構築などのシステム関連費用が安くないという理由が考えられます。

ISO規格で遅れをとったということもあって、今後felicaカードが普及するとはどう考えても思えないです。

しかし、suicaなどの交通系カードは日本や香港であたりまえのように使われ続けていますのでインドネシアなどアジアの国々で利用されることは期待されています。

そんな電子マネーの決済金額は5兆円超えしたとは言え、まだまだなんですね!

Felicaカードの種類と使われている国々を見てきましたが欧米で採用されていないことがマイナーな証拠になるのではとも思います。

ガラ携がガラパゴス携帯と呼ばれるように、世界市場ではfelicaカードもマイナーカードを打破出来ていないものと思われます。