こんにちは!!電子決済.comです。
なかなかキャッシュレス社会にはならない日本ですが、過去の歴史を色々と調査してみましょう!
決済系・ポイントカードの歴史
日本国内では1961年頃からプラスチックカードを発行したクレジットカードがスターとしました。
その後の20-30年、複写式の2-3枚の紙を上からなぞって凹凸の数字を転写するインプリンターを使って、サインをもらうという使い方が続きましたが、ブラックリスト番号はリストをレジでチェックするという目検の時代が続きました。
<インプリンターイラスト>
電話回線を利用しブラックリストの照会をする「オーソリ」というしくみは、日本電電公社時代から開発され、現在もNTTデータがCAFISというしくみで引き継いでいます。↓ ↓ ↓こちらの記事も参照下さい。
https://denshikessai.com/?s=CAFIS
2017年のクレジットカード決済は58兆円を超えていますが、19,6%登録まだまだ世界と比べると低い水準です。
現金決済が77%もある理由は色々とあるようですが、電子決済しなくても困らないということが大きな要因では無いでしょうか?
お隣の韓国や中国では、QRコード決済が2-3年という短期間に爆発的に普及していきましたが、日本国内では20年くらい前から地道に電子マネーが普及していきました。
↓ ↓ ↓こちらが「クレジットカード」、「電子マネー」、「携帯・スマホ決済」の歴史をイメージ化した図です。
世界のクレジットカード市場は凡そ50%をVISAカードが占めていて、非接触式ICカードを読み取る方式が普及しています。残念ながら日本のJCBは1%程度のシェアしかないのが現実です。
国内ではソニーが開発したFelicaという非接触式ICカードが主力となり、2004年から携帯電話裏側にチップを入れたいわゆる「おサイフケータイ」がスタートして14年以上が経過しています。
Felica非接触ICカードは、EDYカードから始まってsuicaやPASMOなどの交通系、nanaco、WAONといった流通系での利用が増え年間の利用金額が5兆円を超えてきていますがクレジットカード決済の1/10程度にとどまります。
TYPE-Cと呼ばれる応答性が速く・安全性にも優れているFelicaICカードですが、英国らが主催しているISO規格への対応が遅れたことから世界中で使わたのはTYPE-Aと呼ばれるものでした。(国内ではICテレホンカードというものが一時期出回りましたが現在はほとんど残っていません。)
FelicaICカードが日本以外で採用されたのは、香港やタイくらいでした。
今後のFelicaカードは?
2016年秋よりApplePayに搭載されたsuicaですが、2018年からGoogle Payアプリでも使えるようになって利便性が上がっています。
他のPASOMOなどの交通系は非接触ICカードだけの利用が続き、流通系のnanacoやWAONなどはAndroidにおサイフケータイチップが入っている機種だけで利用出来ます。
QRコード決済の強みは、QRさえ読めたらスマホの機種に関係なく使えること!高価な読取装置がいらないこと!最後に手数料がほとんどかからないことです。
2004年からおサイフケータイが普及しなかったデメリットを克服しているので、今後はQR決済が普及するのでは?と思っていましたが、実際にはそれほどのインパクトが無かったように感じています。
suicaやPASMOなどは定期券としても使えることから、電子マネーとしてもまあまあ少額ならば使っている方々が多くスマホの中にあえてお金をチャージしたりクレジットカード情報を登録して使う必要性を感じていない世代が多いという原因もありそうです。
日本国内では20年近くsuicaなどの電子マネーが育っているので、それにプラスしてスマホで決済をする必要性を感じていない方々がいるのではないでしょうか?
2019年のQR決済の展望
来年夏くらいまで、QR決済サービスが続々登場してくる予定です。
おサイフケータイが始まった2004年と同じように、サービスを始める会社=特にケータイキャリア各社・コンビニ他流通大手会社・郵便局/銀行等々は自社グループの囲い込みの為にQR決済を始めようとしていますが、使う消費者にとってはどこのQR決済を使おうか迷ってしまうだけで、結局どこも使わないおサイフケータイと同じような道を歩んでいくのではないでしょうか?
来年4月に平成は約30年間で幕を閉じます。新たな元号で新しい時代が始まろうとしています。
日本で、従来の枠組みを超えるような本来の意味でのFINTECが起こることを節に希望致し来年も、この「キャッシュレス化」情報を逐一Watchして記事を掲載してきたいと思います。読者の方がからのご意見もお待ちしております。