こんにちは!電子決済.comです。
日本ハムのエスコンフィールド球場へのシャトルバスにSuicaなどの交通系ICカードが使えるようになったという記事を掲載していました。
しかし、定期券や変動する料金には対応していませんでした。
少し先の話ですが、2024年3月より福島交通・会津バスの路線バス・電車でもマルチ決済出来るようになるという記事がPR TIMESに掲載されていたので、詳しく調べてみることにします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000360.000032321.html
2023年8月23日記事の概要
2024年3月に福島交通・会津バスの運行する路線バス全車両(約540台)と、福島交通飯坂線の全駅に各種キャッシュレス決済を導入いたします。
<関係する会社>
みちのりHD、福島交通・会津バス、三井住友カード株式会社、株式会社ジェーシービー 、QUADRAC 株式会社、株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス、レシップ株式会社
<新サービスの概要>
出典:PR TIMES記事より
現在、福島交通・会津バスの運行する路線バス、鉄道は現金、ICカード(NORUCA)以外の決済手段がありません(会津バスは現金のみ)。新たにクレジットカード等のタッチ決済、QRコード決済、電子マネー(WAON、nanaco)での運賃支払いを可能とし、利便性の向上を実現します。クレジットカード等のタッチ決済には三井住友カードが提供する「stera transit」を利用します。
エスコンフィールドへのシャトルバスには、Suicaなどの交通系電子マネーが利用出来るようになりましたが、料金は北広島➡Fビレッジ大人200円など均一料金となります。
福島交通の場合、Felicaというソニー規格の独自ICカード(NORUCA)で「乗車時スキャンと降車時スキャン」で変動する料金に対応しています。
※会津バスでは新規にICカード「AIZU NORUCA」を発行し、福島交通のICカード「NORUCA」との相互利用が可能となります。
【路線バスの新たな運用】
QRコード決済、電子マネー(WAON、nanaco)
– 乗車時は整理券を取る
– 降車時は整理券を投入後、表示される運賃をタッチパネルで決済手段を選択し、QRコードはカメラにかざし、電子マネーは決済端末にかざして決済する。(交通系ICカードはバス内では使えない模様)
【福島交通飯坂線での新たな運用】
QRコード決済、電子マネー(WAON、nanaco、交通系電子マネー)
– 乗車前に各駅に設置するキャッシュレス対応券売機で切符を購入する
ー 降車時は駅係員または車掌に切符を渡す
独自ICカード(NORUCA)を運用している為、交通系ICカードは、乗車前に各駅に設置するキャッシュレス対応券売機で切符を購入しなければならないようです。
バスの読取機はNORUCAにプラスしてFelica「流通系電子マネーnanaco、WAON」にも対応し、更に「クレジットのタッチ決済」にも「QRコード決済」にも対応する模様。
定期券については、従来のIC定期券=福島交通はNORUCA、会津バスはAIZU NORUCAで発行されるようです。
クレジットカード等のタッチ決済は、南海電鉄、福岡市交通局、東急電鉄などが推進している「stera transit」をベースとしています。
2024年3月頃からスタートするようですが、ほぼ全てのキャッシュレス決済が利用出来るのは画期的!ですが、路線バスに交通系ICカードは対応されないようでした。
それでも、今までSuica対応するコストが高過ぎて、独自のICカード(Felica)のみ対応となっていたバス会社や地方鉄道などでは、クレジットのタッチ決済とQRコード決済も出来るものの導入が増えていくものと思われます。
願わくば、ICカードの読取機は独自ICカードと交通系ICカードの両方に対応するものではない為、イオンやウェルシアなどでみかける電子マネーを選べるボタンのあるようなものになるか?
SteraTerminalのように両方読取出来るものになれば良いのかと思います。
8月30日より東急でも実証実験
「記事」↓ ↓ ↓
「クレジットカードのタッチ機能」「QRコード」を活用した乗車サービスの実証実験を8月30日(水)から開始
田園都市線でタッチ決済とQRコード決済の実証実験を開始するようです。
デジタルチケットサービス「Q SKIP」(キュースキップ)は、8月30日よりスタートして1日乗車券などの提供を始める模様。
※自動改札機メーカーは日本信号株式会社
Suica等交通系電子マネープラスα?
都市圏で10年以上利用されている交通系電子マネーですが・・・
昨今、キャッシュレス化を推進しているQRコード決済やコンタクトレス「タッチ決済」などへの対応を考えて、実証実験をしているケースが散見されます。
三井住友カードが進めるSteratransitを導入する会社が増えてきました。
各社、理由は様々であると思われますが、JR各社などは「多様化」の対応として
バス会社や地方鉄道会社は、インフラコストが安いことより対応していくものと予想されます。
利用者目線で考えますと都市圏でSuicaが使えれば不便では無いのですが、モバイルSuica(Pasmo他)以外の電子マネーはチャージしておかねば使えない為、クレジットカードでのタッチ決済は重宝します。(Pitapaカードだけは後払いですが)
PayPay他のQRコード決済で電車やバスに乗れるというのも便利です。
店舗でもマルチ決済端末が増えてきている流れで、公共交通にもキャッシュレスの波が本格的に訪れていく時代になっていくようです。