こんにちは!電子決済.comです。
2023年7月21日、プロ野球球団・北海道日本ハムファイターズの本拠地として3月に開場した「エスコンフィールドHOKKAIDO」に向かうシャトルバスで開場から4カ月たってようやく交通系ICカードに対応することになったそうです。
➡公式HP
どんな設備を導入したのか調べてみることとしましょう!
交通系ICカードは設備費が高い
2001年(平成13)年の11月18日。JR東日本がICカード乗車券「Suica」のサービスを開始してSuica以外にも、Pasmo、Icocaなど全国に普及し、2013年3月より10カードが全国相互利用を開始している為、とても便利にご利用いただけます。
ただ、その設備費用がネックとなり地方への普及が今ひとつ進んでいません。
首都圏のバス会社で、料金収受箱が50万円程度で調達できるのに「ICカードリーダー」だけで30万円/台もかかるという話を聞いたことがあります。
↓ ↓ ↓たったこれだけで!
恐らくですが、バス乗車時にPasmoをピットかざし、降りる時に料金収受箱にピットかざすことで運賃を判断するシステムで、セキュリティーもコストも高いままJR東日本の関連会社が独占的に供給していたためと思われます。
地方のバス会社などでは、安価な「独自規格のICカード」を採用しているところが多く、沖縄などでは、Suicaなどの本土の交通系ICカードに連動させるとなると、現行の独自開発に比べ導入費だけで2倍、ランニングコストだけで3倍掛かってしまうとYahoo知恵袋でささやかれていました。
安価な汎用ICカード読取機
今回、エスコンフィールドに向かうシャトルバスに採用された交通系ICカードリーダーは、JR西日本の関連会社JR西日本テクシアより調達したそうです。
どこかで見たことがあるような???汎用機???
日経ビジネスの記事で撮影された写真が↓ ↓
料金収受箱に汎用のICカード読取機がのっかっています!
※コストが安いVISAタッチも使っていたようですが、圧倒的に交通系ICカード利用者が多いようです。
通常のバス専用ICカードリーダーでは、乗車時と降車時にタッチする運用ですが、シャトルバスの場合は均一料金なので1回のタッチで200円、400円という料金を引き去るので汎用的なリーダーライターで大丈夫なようです。
日経ビジネスインタビュー記事によりますと、当初見積金額から1/3程度に収められたということなので画期的な安さです!
今後の期待
交通系ICカードが使える場所は大手コンビニエンスストアなど少なかったものが最近徐々に増えています。WAONやnanacoなど流通系のFelicaICカードに加えて交通系ICカード独自のサイバネ規格というハードルを超えるのに時間を要しました。
元々電車やバス料金の計算を高いセキュリティ下で行う為に制定されたのがサイバネ規格なんですが、店舗のICカードリーダーには不要なものです。
マルチ決済端末がどんどん出てきたおかげで、今回のようにJR西日本テクシアがコスパの良い端末をバス会社に入れることが可能となりました。(定期券には対応せず、多区間の運賃精算は手入力による精算になります。)
中国JRバス・近江鉄道(バス)・湖国バス・松江市営バス・一畑バス・四日市あすなろう鉄道・富山地鉄(路面電車)、おのみちバス、宇部市営バスなどに導入され今後も採用するバス会社が増えていくものと予想されます。