こんにちは!!電子決済comです。
交通系電子マネー
2001年11月18日(日)からサービスを開始した前払い(プリペイド)電子マネーSuicaは、電車の乗車券としての利用から始まりました。
しかし、2003年6月以前に発行されたSuicaは電子マネーに対応していませんでした。
電子マネーで使えるSuicaは、「エキナカ」、「マチナカ」と使える店舗が増えていき、各地の交通系電子マネーと連携をしていきました。
ICカード乗車券を発行する鉄道事業者間では連携を強化しており、2008年3月18日に西日本旅客鉄道(JR西日本)の『ICOCA電子マネー』と、翌2009年3月14日から北海道旅客鉄道(JR北海道)のKitacaとの相互利用を開始した。さらに、2010年3月13日東海旅客鉄道(JR東海)のTOICA及び九州旅客鉄道(JR九州)のSUGOCA・西日本鉄道のnimoca・福岡市交通局のはやかけんと、それぞれの電子マネー機能の相互利用を開始した事で、鉄道系電子マネーの相互利用可能エリアが首都圏・仙台・新潟各地区から東海・関西・山陽・札幌・北部九州の各地区まで拡大した。PASMOの電子マネーとの相互利用も行われており、これを加えた場合、さらに対応店舗や取り扱い件数は増える事になる。
出典:ウィキペディアより
なので、交通系電子マネーを使えるお店ではこんなPOPが貼られているのを見た人が多いと思います。

9種類の交通系電子マネーはすべてチャージして使うプリペイド型なのに対し、唯一PiTaPaカードは後払い型なので連携がされていないようです。(※ICOCAエリアでの連携はされているようですが。)
2019年~2020年にかけての発行枚数はこちら↓ ↓ ↓

※首都圏のSuicaとPASMOが圧倒的に多いですね!
上段にある9種類の交通系電子マネーは、mobileSuicaとmobilePASMO以外は20,000円までチャージ出来るプリペイド型の電子マネーで交互に連携しています。
PiTaPaの生い立ち
交通系の電子マネーの元祖Suicaが登場した2001年当時、関西地区ではまだ「スルッとKANSAI」磁気式プリペイドカードが始まって日が浅いこともあり、ICカードシステム投資をしたくなかったため、「データセンター投資をしない0円入札」で決めたという背景があります。
ただ、当初受注していた日立&JCB軍団が突然降板してしまい、その後を引き継いだのが三井住友カードでした。
毎日毎日、自動改札機を通過する「入場」、「出場」トランザクション履歴を管理するだけでも大変なのに色々な条件を付加されて採算がとれないと思ったのが原因ではないか?と当時の状況を推測しています。
※似たようなケースでは、nanacoを運営するセブンカードが、データセンターなど後方業務をJCBに丸投げしています。
関西の「スルッとKANSAI」とは違って、関東の「PASOMO」はJR東日本で構築していたSuicaシステムを借りるという選択をしました。
なので、今でもSuicaとPASMOはほぼ同じように使えるカードになっています。(東京臨海、東京モノレール、kitakaなども同様にJR東日本のシステムを借りているようです。)
PiTaPaカードを作成
つい先月、大阪に引っ越ししたためmobailesuicaを使い続けても良かったのですが、私鉄沿線ということもあってPiTaPaカードを初めて作ってみようと思いましたが、どうやったら作れるのか?・・・こんなに種類があります。↓ ↓ ↓

PiTaPa.comホームページからオンライン入会を申し込むようですが、たまたま三井住友カードを持っていたので、VPASSアプリから簡単に「PiTaPaベーシックカード」を申し込むことが出来ました。
<到着したPiTapaの説明書>↓ ↓ ↓

PiTaPaベーシックカードは、クレジットカードを作らなくても三井住友カードが1か月15万円までの電車利用、5万円までのショッピング利用を後払いで出来るポストペイ(後払い)の電子マネーカードです。(20,000円までのチャージも可能なようです。)
PiTaPaカードで電車に乗る
さっそく、送らてきたばかりのPiTaPaカードを自動改札機にかざしてみました。


初乗り金額が引落しされるのか?と思っていましたが、タッチした瞬間に2000円がチャージされました。mobilesuicaのオートチャージと同じ理屈なんですね!
次の駅で降りて、残額を調べてみようとPiTaPa.comHP
に個人情報を登録してみましたが、即日ではデータが届いていないようで残金を確認することが出来ませんでした。(翌日は確認出来ました。)
スマホで確認するには、パソコンサイズでしか見れないのでとっても見にくいです!
まだ、買い物などは出来ていませんが、大阪メトロ内で宣伝している「Osaka Point」が気になっていましたので、券売機でPiTaPaカードを紐付ける予定です。
【追伸】
PiTaPaカードをOsaka Pointに紐づけをしてみました。Osakaメトロの券売機で!
PiTaPaカードで入場&出場するとカード残金が「常に2000円」と表示されます。
Suicaのように、乗車した区間料金が出る改札機と出ない改札機があって、とても混乱しています!やっぱり使い慣れた「モバイルSuica」の方がしっくりしますね!
利用履歴によってサービス
関東ではお目にかかったことがない利用履歴によって割引くサービスをPiTaPaではおこなっています。

「区間指定割引」などは、定期券を購入しなくても毎日同じ区間乗車すると割引されるというサービスのようです。(事前に登録が必要なようです。)
事前登録無しでも勝手に割引される「利用回数割引」は良いですね!
主な事業者で行っている割引は↓ ↓ ↓

ポイントサービス
PiTaPaショッピング加盟店においてPiTaPaで決済(お支払い)された場合、
ショップdeポイントがたまります。
詳細については、公式HPをご参照ください。➡ショップdeポイントHP
まとめ
関東地区でSuicaやPASMOカードを使っている方々にはピンとこないPiTaPaカードですが、三井住友カードの後ろ盾でクレジットカードと同様に1か月の利用履歴に沿って定期券のような割引が受けられる良い点があります。
コロナ渦で在宅勤務が進み会社に行かない人が増えると、乗降客が激減しています。定期券を作らない人が増えていくと、PiTaPa特有の利用履歴によって割引されるサービスが重宝されることになりそうです。
ただ、2004年サービスを初めてから17年経過しているので、時代にマッチしたサービス展開を考えるとスマホのアプリに対応してもらえたらうれしいと思います。