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国内の自販機
普段なにげなく清涼飲料水などを購入できる自販機ですが、近年は500万台を割り込んで需要が頭打ちとなっています。
出典:矢野経済研究所の予測より
日本自動販売システム機械工業会の統計では、2016年末の飲料自動販売機の普及台数247万4600台。「清涼飲料水」は今年の夏はかなり売れたと思われますが、コンビニエンスストアとの競合や、ディスカウントストアなどとも競合します。
世界市場をみると、普及台数は、アメリカ296万2000台、欧州300万台、中国20万台、東南アジア・オセアニア12万台。
日本は国内治安がいいことやにせ札がああまり流通していないなどで、人口比で比較すると世界No.1自販機大国と言えます。
しかし、「売れたら補充しなければならない」というコストがかかる為、すでに飽和状態とも言われています。当然、お釣り銭切れにも対応しなければなりません。
電子マネー対応した自販機
国内では色々なアイデアを具現化した自販機がたくさん登場してきていますが、電子決済できる「電子マネー対応自販機」が駅構内などに設置され、利便性がアップしています。
首都圏在住の方でしたらこんな自販機をよく見かけると思います。
同JR東日本ウォータービジネス社がJR駅構内などに展開する自販機「acure」(アキュア)は、suicaでも現金でも飲み物を購入出来ます。
2017年5月までに新型の「イノベーション自販機」を首都圏主要駅に約20台設置しています。
出典:ITmedia記事より
※イノベーション自販機が設置されている場所は、東京駅丸の内地下1階コンコースびゅうスクエア、新宿駅、横浜駅、品川駅、池袋駅、大崎駅、上野駅他
アプリでは、Suica、LINE Pay、クレジットカードなどを事前に登録して支払いをするそうです。
Suica、PASMOなどの交通系電子マネーを自販機に直接かざして購入することもできるが、現金での支払いはできないとのこと。
でも、1年以上前に設置されていたのに気が付いた方はどれくらいいたでしょうか?
また、大画面の液晶を搭載しているので製造コストが高く、台数が普及するとは思えません。
中国市場への期待
欧米各国へ進出している日本の自販機メーカーですが、治安の問題や景観の問題、ポイ捨ての対応など様々な要素がからんで成功していないそうです。
JRのような高級なキャッシュレス自販機ではなく、QR読み込みだけで購入可能なキャッシュレス自販機を開発出来れば、お隣の中国市場を席捲できる可能性があるのではないか?と思ってしまいます。
自販機の内側には、商品を取り出し口まで運ぶしくみ以外に、「紙幣認識装置」、「カードリーダー」、「コインメカ」などの高価な部品が装着されています。
それら高価なユニット無しでキャッシュレス自販機は作れるハズです。
日本にはないシンプルな構造をした「キャッシュレス自販機」は、アジア各国で花開くのか?日本メーカーが得意としないローコストでの製造がネックとなるのでは?とも考えられます。