こんにちは!電子決済.comです。
電子マネーのマルチ端末
クレジットカードやポイントカードの磁気ストライプをスキャンしてデータを読み込み、ブラックリストに入っていないかを照会(オーソリ)する端末は、複数のサービスに対応していませんでした。
「電子マネー」を複数扱えるマルチ端末として最初に登場したのはヤマト運輸関連会社のヤマトシステム開発より販売されています。
それからすぐに三菱UFJ銀行とJR東日本関連会社で共同開発したJ-MAPSが登場!
続いてkazappiというNEC系列会社からも登場しています。
これらの端末では電子マネー提供している会社との契約が無くても一括で代行してくれるので便利です。
クレジットも電子マネーも扱うマルチ端末
その後、楽天pay、AirPay、Coineyなどが電子マネーもクレジットも扱える端末をBlutooth接続で使える端末を提供しています。
QR決済も電子マネーもクレジットカードも扱えるマルチ端末
昨年から勢いを増している「QR決済」対応端末で、電子マネーもクレジットカードも扱える本当のマルチ端末が続々と登場してきました。
決済代行・オンライン決済サービスを手がけるソフトバンク・ペイメント・サービスは、マルチ決済端末「VEGA3000」の提供を開始しています。
前回紹介しているモバイル決済端末「StarPay(SUNMI V1)」も取り扱うようです。
他にも
PAYFATE Stationというマルチ端末があり、動画がyoutubeで閲覧出来ます。
電子マネーは未対応ながら3万円を切る価格で登場したのが「A8ポータブル決済端末」です。
HPは➡ こちら
各端末に入っているQRコード決済アプリを見てみるとAmazonpayは入っておらず、独自路線を貫いているものと思われます。
Amazonpay端末
Amazonpayの無料タブレットはNIPPONタブレット株式会社より提供されています。
クレジットカードはSquareと連携されているようで、QR決済はドコモのd払い、プリン、WeChatPayが使えるようです。電子マネーまでは対応がされていないようです。
このタブレットを使って「翻訳サービス」や「集客」「BGM」「店舗カメラ」などのソリューションも売り込んでいるというのが、他のQR決済とは違うところですね。
※2020年4月サービスが停止➡記事
2022年3月に会社が破産しています。➡記事
LINEpay専用端末
LINEはネットスターズと協力して、前掲しているSUNMI端末提供をしています(約35,000円/台)が、
独自端末も開発したようです。
こちらの「LINE Pay 据置端末」は1年契約がマストで月額1,500円/台となっています。
白色もあるようです。
まとめ
10年以上前は、電子マネー決済をするのも高価な端末が必要でしたが、価格的にかなり安価になってきました。
ただ、大手コンビニのようにレジと連動してあらゆるマルチ決済対応するには開発費用がかかります。
お店で使うレジアプリと連動しているマルチ決済端末ですと便利ですが、扱えるQR決済やクレジットブランド、電子マネーなどの制限などがありますので採用を検討される店舗様では、どのマルチ決済でどのアプリに対応しているのか?も必ず確認をした上で導入して下さい。
電子決済インフラを強化する上に於いて、マルチ端末が手ごろな価格になってきたことは追い風になるのではないかと思います。
2023年8月追記
本記事を掲載してから4年5カ月が経過しています。
クレジットも電子マネーもQRコード決済も可能な「マルチ端末」は三井住友カードが提供するSteraTarminalもしくはSqureTerminalが多くなってきています。
(SquareTerminalのQRコード決済はPayPayのみ対応)
過去記事↓ ↓
他にもソフトバンク系のSB C&S株式会社よりPayCASが提供されました。
楽天Payターミナルも2023年7月28日より登場しています。
ほとんどのキャッシュレス決済に1台で対応できる「マルチ端末」ですが、細かく見てみると一部扱えない決済がある場合があります。お店との契約が1本化されている場合、メリットなんですが、決済手数料が下がらないなど一部不満なこともあるようです。
※決済手数料率と入金サイクルは、各社微妙に違っていますので、採用する店舗様では契約する前に詳細確認をしなければなりません。
日本の決済手数料は高い!という声も多く聞かれます。今後、手数料率が安価で入金サイクルが早いマルチ端末が登場することを願っています。